ナショナル紙は「ホルヘ・フォサッティ前監督が辞任したアル・アインは、前アル・アハリ監督のキケ・フローレス氏を招聘する」と報じた。
キケ・フローレス氏は本日水曜日にUAEを訪れる予定となっている。契約についてはまだ合意に至っていないことが報じられているものの、アル・アインはすでに週末の試合をフローレス氏の指揮の下で戦えるよう準備を行っているとのことで、交渉についてはかなり進んだ段階にあると見られている。
昨季UAEプロリーグを圧倒的な強さで制したアル・アインであるが、シーズン終了後にチームを二年間率いてきたルーマニア人指揮官のコズミン・オラロイウ氏が突然アル・アハリに引き抜かれてしまい、コーチ陣の刷新を余儀なくされた。
そこで、2011年のACLを制したアル・サッド(カタール)を率いていたウルグアイ人指揮官のホルヘ・フォサッティ氏を招聘して新たなシーズンに臨んだものの、開幕戦でアル・シャバブに敗北するなどして、9月14日に両者合意の元で辞任していた。
後任候補にはエリック・ゲレツ(現レフウィヤ監督)も浮上していたが、UAEでの経験があるフローレス氏が選択されたという。
昨季までアル・アハリの監督を務めたキケ・フローレス氏は、昨季はプレジデンツ・カップを制するなど好成績を収めているが、シーズン終了後に欧州での監督業を再開したいと退団していた。奇しくもその後任は元アル・アイン監督のコズミン・オラロイウ氏であるため、実質指揮官を交換した形となる。
また、キケ・フローレス氏は昨年UAE代表GKマジド・ナセルに殴打されるという事件を経験するも、その後和解した上に無所属となっていたマジド・ナセルをアル・アハリに迎え入れるという人情味を見せて話題となった。