19位 フラム(降格) @FulhamFC

FWを徹底的に中盤にコンバートさせるという謎の錬金術で一世を風靡したマルティン・ヨルを序盤の不調から解任してからは、色々と迷走してしまった。そもそもヨルさんがよく解んない感じに弄ってしまったチームを継ぐ上で、ファギーの右腕()レネ・メウレンステーンは完全に不適切だったような気がしないでもない。今彼はモイーズの悪口を言う仕事に精を出しているが、「右腕が情けないからファギーに指揮官業を任せてもらえなかった上にモイーズには切られたのではないか」というツッコミはしてはいけないのだろうか。結果的に何故か残留請負人タイプの指揮官ではなくドイツから軍曹マガトを召喚。「内部から襲ってくる死の恐怖」で降格圏脱出を狙ったが、残念ながら結構ゆったりした空気が特徴だったフルハムにはイマイチ効かず。なんだかんだで「ウォーキング・フットボール」の提唱者ベルバトフ叔父さんを放出したのは痛かった。マガトさんは「気合が足りないから降格した」と僕らの予想を裏切らないコメントをしてくれました。ウィガンファンとしては、なんでお前ら落ちてくるんだよ状態。お金もあるし、1年で返り咲きそうな気がします。

PICK UP PLAYERS

コンスタンティノス・ミトログル

序盤は哲学者みたいな名前だけど、ゴリマッチョなストライカー。ギリシャ代表ではエースを張る重戦車も、冬加入ではなんというか焼石に水だった。馴染む間もなく混乱の最中に投げ込まれたことで、本来の力は発揮しきれず。W杯で鬱憤を晴らすように吉田とか吉田とか吉田とか川島を蹂躙する可能性があるので、不安だ。

ヨン・アルネ・リーセ

リバポ時代に、カラオケでベラミー(現カーディフ)にゴルフクラブでぶん殴られた人。残念な事に今季は加害者も被害者も降格してしまった。フラムとローマの長年に渡る友情の象徴みたいな人である。

ルイス・ホルトビー

スパーズからの借り物であるにも関わらず10番を貰っちゃうという、明らかにおかしなことになってた期待のドイツ人MF。フリーで取った本田さんに10番を渡して、やたらプレッシャーをかけるミラノと通じるものを感じる。イマイチどこが適正か解らないけどテクニカルなプレーが特徴で、フラムでは必死で守備にも走り回ったが、残念ながらチームを救うことは出来ず。

スティーヴ・シドウェル

イングランドらしい、無骨な感じにまとまってしまった天才MFが今季は攻撃陣を牽引。不甲斐ないFW陣に喝を入れるように7得点と暴れまくったが、FWは誰も結局彼についてきてくれなかった。