18位 ノーウィッチ(降格) @NorwichCityFC

クラブ役員をしている著名な料理研究家、一部界隈では「カナリアBBA」の愛称で知られるデリア・スミスさんを観る機会もこれから減ると思うと寂しい限りである。このカナリアはあくまでチームのシンボルから来ているものであり、声がうるさいとかではないことを追記しておく。栗原はるみさんはJリーグの役員をしたりしないのであろうか。新FWとして期待したオランダ人ファン・ドモホルンリンクル選手が、鳴かず飛ばずって言えないレベルで鳴かず飛ばずだったので相当厳しかった。鳴かぬなら、鳴くまで待つ余裕はなかったホトトギス。やっぱりチームの命運を数シーズン当たっただけの選手に委ねるのはハイリスク過ぎると思うの。運動量とスピード感を生かしたカウンターで生き残ってきたチームだったが、今季はFWの不調に引きずられたのか中盤のアタッカー陣もずーっとふわふわしていた印象。終盤戦で恨まれているのかというレベルでアホみたいに強豪に連続で当てられたこともあり、途中でメンタルが折れたように見える試合すらあったのは残念だった。ウィガンファンとしては、なんか解らないけどエレベータークラブ仲間として若干親近感があります。

PICK UP PLAYERS

セバスティアン・バソング

トッテナムに結構前にいた印象が強いからか、まだ27歳と聞くとちょっとびっくりするCB。定期的にやたら調子が良くなるときがあり、そういうときは溢れ出るフィジカルを生かして相手FWを完封する。とはいえ、守備の要として期待される選手としては安定感の無さは致命的だったか。

ネイサン・レドモンド

チャンピオンシップでは、ウィルフレード・ザハやインス息子に並ぶベスト・ドリブラーの一人として知られた若手の1人だが、高い能力に振り回された感が強い。素晴らしいテクニックを誇って個人としては可能性を感じるプレーを連発した一方で、周りをそこまで見ないのでカウンターのチャンスを潰してみたり、攻撃を停滞させてみたりと、とにかく相手が整う前に早急に攻め込みたい降格圏のチームとしてはマイナス面も大きかったか。彼に頼るしかなくなっていたチーム全体にも問題はある。

リッキー・ファン・ウォルフスウィンケル

全く名前が覚えられないことから、ドモフルンリンクルというあだ名を各所でつけられたオランダ人ストライカー。高い移籍金を払ってポルトガルリーグから呼んだ助っ人には、本家と違って無料お試しセットはなかった。

レロイ・フェル

ビエラにも例えられる大型ボランチは、苦しいところで預けられる選手として何度となく苦しむノーウィッチを救った。強いて言うなら全体的に球離れのリズムが悪い印象があるのが気になるが、高レベルで全体的にまとまっている選手ではある。どこか突出するものが出てくれば、ステップアップも夢ではない。