ニューヨーク・タイムズは、南アフリカ、マレーシア、イングランド、フィンランド、及びシンガポールで、多数の審判、ギャンブラー、調査員、そしてスペシャリストにインタビューすることにより、南アフリカの八百長スキャンダルを調査した。また、FIFAの機密文書におけるインタビュー記録、電子メール記録、レフェリー登録簿など、何百ものページも調査した。
FIFAは4年毎のワールドカップで、スポンサーやチケット、放映権販売によって、40億ドルの収入を集めると予想されている。彼らはチューリッヒの本部で相対的に自治を行っている。しかし我々は、今回のワールドカップに影を落とすような問題を発見した。
■FIFAの調査者は、八百長試合が南アフリカのサッカー審判によって援助されていたと結論を下している。しかし、FIFAは公式に誰も批判しておらず、関係したものを誰も排除していない
■FIFAの広報は金曜日に言った。南アフリカの調査は継続していると。しかし、FIFAの職員から連絡を受けインタビューされた者が誰もいない。批評家は、FIFAの八百長を抑制する能力に疑問を持っている
■ブラジルワールドカップに出場する多くのサッカー連盟が、以前の南アフリカと同程度の脆弱性を持っている。それらは財政的に安定しておらず、無秩序な管理がなされており、政治から切り離されている
FIFAのセキュリティチーフを務めるラルフ・ムチュケ氏は、「八百長は全てのスポーツにとっての弊害である」と、5月21日のインタビューで答えている。彼はワールドカップが脆弱であることも認めた。
『フィクサーは、大きな賭けを行える試合を探している。ワールドカップのような国際的なトーナメントは、彼らにとって明らかに巨大な対象となる。従って、おしなべて言えば、ワールドカップには危険がつきまとう』