ペルマル氏はインタビューの要請に答えてくれなかった。

しかし、彼は4月に回想録を出版した。そこには、彼のグループがミスター・チャイブや彼の周囲に対し60000~75000ドルを提供したと書かれている。

『私は仕事をすることができる』――ミスター・チャイブはこう答えたという。回想録では、南アフリカとグアテマラの試合結果を操作したことで、ミスター・チャイブに60000ドルが支払われたという。

試合の日、ミスター・チャイブはヨハネスブルクの北東約3時間の位置にあるポロクワネで、南アフリカ連盟のメンバーであるロバート・シトレ氏とともにビドヴェスト銀行に入っていった。

シトレ氏は、調査官に対して『チャイブ氏が100ドル札の紙幣の分厚い束を置くところを見た』と話している。報告書によれば、ミスター・チャイブは『ニジェールにいる妻にお金を振り込んだ』と言ったという。

銀行の巡業員の女性は、ミスター・チャイブにネルソン・マンデラが描かれたコインを贈った。口座に巨額のお金を預けたことによる明確な報酬だ、とシトレ氏は話した。

その数時間後、ミスター・チャイブは試合が行われるピーター・モカバ・スタジアムに到着した。本来は他のニジェールの審判が務める予定だった。しかし、その代わりにミスター・チャイブがピッチに入った。