報告書はこう書いている。

『南アフリカの関係者は容易に騙された。非常に愚かである』

『数人の連盟従業員は、犯罪的陰謀に共謀した』

フィクサーたちはサッカーに引きつけられている。市場が広大であり、アジアのギャンブルマーケットの大部分が無秩序であるからだ。

多くの数が実行されればされるほど、八百長試合を検知することは難しくなる。選手はシュートを外すことができる。レフェリーは選手を退場させるか、ペナルティキックを与えることができる。職員は、試合に負けるよう選手に命じることができる。

ほとんどの八百長における賭けは、何点差でどちらが勝つか、総計で何ゴールが入るかというものが使われる。ギャンブラーたちは、しばしばアジアの闇市場に大規模な資金を投入する。アジアの違法賭博市場は、毎年1000億ドルの規模になっていると評価される。

経済的な苦難、そして管理上の障害に苦しんでいた南アフリカサッカー連盟は、蹂躙するための格好のターゲットだった。一旦フットボール4Uが入り込めば、試合の直前にレフェリーを変えることができた。ドレッシングルーム、あるいはサイドラインに操作を加えることも出来た。

『これらの脆弱性は犯罪組織にとっては理想的だった。フットボール4Uはそれを利用した。財政的な苦難に見舞われているスタッフに金銭を提供した』とFIFAの報告書は述べている。