7月25日、『Inside』は「アルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアは、交渉を行っているパリ・サンジェルマンに最後通牒を突きつけた」と報じた。

レアル・マドリーに所属しているアンヘル・ディ・マリアであるが、今夏は移籍の報道が絶えない状況にある。当初はマンチェスター・ユナイテッドが有力であるとされたが、現在はパリ・サンジェルマンと最も接近しているという。

さらに、レアル・マドリーはコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスを8000万ユーロ(およそ110億円)という莫大な額を投じて獲得したことから、ある程度は収支バランスを取らなくてはいけない。カルロ・アンチェロッティ監督はかなり反対しているとのことだが、報道を見ればディ・マリアの放出はほぼ既定路線になっているようにも感じる。

しかし一方、パリ・サンジェルマンにはFFP(ファイナンシャル・フェアプレー)制度に違反したために科せられている移籍金収支総額制限という大きなハードルがあり、そもそも誰かを売らなければ獲得できない上、その売却の話も進んでいない。

もしそれが進んだとしても、パリ・サンジェルマン側がどうしても売りたいということが明白であれば、買う側は徹底的に値切ってくるのは当然であり、選手の価値通りの収入になるとは限らない。

先日決まったセルジュ・オーリエのように、完全移籍切り替えのオプションが付随したレンタルにして支払いを来年に回すという手もなくはないが、それではレアル・マドリーの今季の収益にならないため、まず承認されることはないだろう。

記事によれば、その停滞した状況を見て、ディ・マリア側はパリ・サンジェルマンに対して最後通牒を突きつけ、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉を再開させるとプレッシャーをかけているとのことだ。

ワールドカップを戦ったアンヘル・ディ・マリアが、レアル・マドリーのトレーニングに戻らなくてはならないのが8月5日。これまでにパリ・サンジェルマンとの交渉に決定的な進展がなければ、最後にユナイテッドが逆転という可能性もあると示唆されている。

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