ダヴィド・ルイスにルイス・スアレス、そしてハメス・ロドリゲス…。この夏実現した大型移籍を見てみても、現代サッカーにおける移籍金の高騰ぶりは一目瞭然である。
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— PSG Officiel (@PSG_inside) 2014, 6月 13
先日、英国『Telegraph』がまとめた「移籍金高額ランキングトップ20」をご紹介したが、トップ20にランクインした35選手のうち、実に32選手が2008年以降に実現した移籍であった。中でもバルセロナやレアル・マドリーはここ数年毎年のように上位の記録を更新し、しばらく破られる気配のなかったジネディーヌ・ジダンの記録(4600万ポンド)外までは11位にまでランクダウンしているという。
現在における移籍金の世界記録は、昨シーズン、ギャレス・ベイルがトッテナム・ホットスパーからレアル・マドリーへ移籍した際の8530万ポンド(当時でおよそ131億7000万円)だと言われている。この額があればこれだけの選手を揃えることができ、紙幣だけでビルが立ってしまうというほど。
毎年当たり前のように高額移籍が実現する現代サッカーだが、ある調査によるとこの傾向はしばらく続くそうである。
英国『Mirror』の独自の計算ソフトによれば、早ければ2016年にも1億ポンド(およそ173億円)の大台を突破する移籍が実現するかもしれないという。
こちらが、これまで移籍金の最高額の推移である。横軸が年代(年)を表し、縦軸が当時の移籍金最高額(ポンド)を示している。
初めて100万ポンドを超えたのは、1975年のジュゼッペ・サボルディ。グラフを見てもここまではほぼ横ばいなのだが、1990年代後半から異常とも言える上昇幅を見せている。
そして、これが今回『Mirror』が予想した今後の移籍金の推移予想だ。
2016年には最高で1億ポンドの移籍金を超えると見込まれており、東京五輪が開催される2020年には1億7000万ポンド(現在のレートでおよそ294億円)を超えてきそうだというが、正直頭がクラクラしてきそうな額である・・・。
未来は誰にも分からない。しかし、事実をベースに起こりうる未来を想定することは大きな意味を成す。あまりにも異常なこのフットボールマネーは近い将来、どういう軌道を描くのであろうか。