10日、『ESPN』がこんなツイートをしていた。

「2000年以降、メキシコ代表はアメリカ国内で125試合(親善試合85試合)を戦っている一方、メキシコ国内では68試合(親善試合28試合)」

つまりここ最近メキシコは国内のおよそ2倍となる代表戦を隣国アメリカで戦っているというのだ。実際、6日のチリ戦(0-0)、9日のボリビア戦(1-0)もそれぞれカリフォルニア州サンタクララ、コロラド州デンバーとアメリカで行っている。

ESPNはHPでも「アメリカはメキシコ代表のホームになっている」という記事を配信していたので、その内容を見てみよう。(“El Tri”はメキシコ代表の愛称)

メキシコは昨年にもカリフォルニアで試合を開催している。昨年4月にサンフランシスコで行われたペルー戦は2013年にアメリカ国内で開催した5つの親善試合のうち2番目となる観客数46,288人を記録した。

SUM(アメリカ国内でのサッカーの試合を組むプロモーター企業のようなもの)とFMF(メキシコサッカー連盟)は代表チームのフレンドリーマッチを組む際にこの“サンフランシスコ・ベイエリア”を優先地域だと明確に見ているという。なので、チリ戦をサンタクララのリーバイス・スタジアムで行う機会に彼ら(SUMとFMF)が飛びついたことには何の驚きもなかったそうだ。

先月8月に同スタジアムで行われたMLSサンノゼ・アースクエイクス対シアトル・サウンダース戦は48,765人もの観客を集めたが、その数字を超えることが想像できるのはメキシコ代表戦くらいのものだという。

アメリカにいるメキシコファンにとっては有り余るほどの試合が常にある一方、ホームのメキシコファンはエキシビションマッチにおいては割を食う傾向にある。ここ最近の親善試合18試合のうち、実に16試合がアメリカで行われており、メキシコ国内ではたったの2試合なのだ。

これはSUMとメキシコ代表との契約によるものだと明確に推測されるが、この傾向が今後も続くのか興味深いとしている。

なんでも昨年のW杯予選でメキシコはホームのアステカで苦戦したこともあって、より多くの試合をアステカで行うべきではないかという声が出始めているという。また、アメリカ以外でもより多くの親善試合を行うべきかを考慮する声もあるという。これまでもそうだったようにアメリカにおけるメキシコ代表の親善試合は一般的にいってホームゲームになっているのだ。何万人もの(アメリカ国内の)メヒコファンが何のためらいもなくアメリカでの試合に常に来るためである。

メキシコからの移民を含めアメリカにはヒスパニック系の住民も多く、もはやアウェイではなくほぼホームになっていたのも事実。アメリカ在住のメキシコ人たちを狙ったマッチメイクを続けてきた結果といえそうだが、ここにきて懐疑的な声も出始めたということで今後どうなっていくのか注目される。

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