チェルシー対スウォンジーの上位対決やアーセナル対マンチェスター・シティのビッグマッチなど、今週末も注目カード目白押しなプレミアリーグ。

しかし、注目すべきはその対戦カードだけではない。選手の足下にも是非目線を下ろしてほしいのだ。

現地時間8日から、英国のフットボール界では "Rainbow laces campagne"というキャンペーンがスタートしている。「レインボーレースキャンペーン」とは同性愛への偏見や差別をなくすための運動であり、サッカー選手に虹色の靴ひもやアンダーシャツの装着を奨励するキャンペーンのことである。

プロサッカー選手と同性愛の関係は決して遠くはない。

今年1月、元ドイツ代表MFトーマス・ヒツルスペルガーが同性愛であることをカミングアウトし、日本でもちょっとした話題になった。また、なでしこジャパンとも対戦経験がある女子アメリカ代表関係者にも同性愛を告白している人はおり、佐々木則夫監督とも幾多の名勝負を繰り広げたピア・スンドハーゲ前監督や、日本代表を長く苦しめたFWアビー・ワンバックもレズビアンであることが判明している。

そういったセクシャルマイノリティへの理解を深め、少しでもこの世界から誤った認識を蹴り出そうと、同性愛に関する団体とイングランドサッカー協会(FA)が手を組みこうした展開を繰り広げているのだ。

このキャンペーンには、すでに多くのクラブが賛同の意思を表明している。

▼アーセナル

▼ニューカッスル・ユナイテッド

▼QPR(なんとあのジョーイ・バートンも参加!)

▼バーンリー

虹を成す7色は、セクシャルマイノリティに関する社会運動のシンボルである。性的趣向の多様性を表しており、このキャンペーンに賛同するサッカー選手はこの週末、虹色の靴ひもでスパイクを結んで試合に臨むことが予定されている。

【アーセナルの選手たちもプロモーションに協力】

今回のキャンペーンは昨年に続くもので、この時には英国内で50ものクラブがこのキャンペーンに賛同したという。なお、ソーシャルメディアという発信ツールを持った私たちも、このキャンペーンに参加することができる。TwitterやFacebookで情報発信する際に、 #rainbowlaces というハッシュタグを用いればOKだ。

【ロンドン地下鉄のアーセナル駅もこんな配色になってる様子】

私たちはこれまで、何か困難にぶつかる度にサッカーに救われてきたはずだ。スマトラ島沖地震、東日本大震災、そしてガザでの宗教対立が起きた時、サッカーというスポーツが人々の心を繋ぎ、サッカー選手が何かできまいかと立ち上がった。

サッカーにはそれだけの力がある。少なくとも、そうであると信じたい。遠く離れた日本からではあるが、セクシャルマイノリティに関する理解を深める良いきっかけとした。


なお、こういったセクシャルマイノリティへの理解を深めるイベントは日本各地でも行われている。

関西では10月11日(日)に「レインボーフェスタ!」という無料のフェスタが大阪で開催予定であり、これをきっかけにそういったお祭りに参加してみるのも良いだろう。

詳しい日時や場所は以下のHPにアクセス!

【リンク】レインボーフェスタ!

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