日本代表で遠藤に次ぐ出場試合数を誇るのは井原正巳で122。以下、川口能活(116)、中澤佑二(110)、中村俊輔(98)と続き、85試合の岡崎慎司がアギーレジャパンではその次の数字である。今日のオーストラリア戦に出場した遠藤は、これであのイランの英雄アリ・ダエイの記録に並んでいる。次に目指すはW杯で最多出場記録を誇るドイツの“鉄人"、ローター・マテウスの150である。

実際、ある程度のレベルの現役選手で最多出場記録を更新し続けるのは、カシージャスと遠藤、そしてブッフォンの3人しかいない。表ではサルマン・イサとヘルマン・トラードも現役だと紹介しているが、どちらも久しく代表チームに呼ばれていない。また、カシージャスとブッフォンが比較的選手寿命の長いGKであることを考えると、運動量が求められる中盤で150試合近くに出場する遠藤は異例中の異例と呼べるのだ。

また、遠藤のこの記録を見ていて特筆すべきなのは、他の選手と比較してもかなり短いスパンでこのレベルの出場試合数まで辿り着いたということだ。

一番右の「達成期間」という列を見てほしい。遠藤はこの148試合出場をわずか12年足らずで達成している。上位の選手を見てみると、9年弱で達成したモハメド・アル・ヒラウィを除くといずれの選手も13〜17年での達成が多く、20年近くを要している選手も珍しくない。遠藤は10代でフルデビューしたわけではない。しかし、一度デビューすると全ての監督から確かな信頼を獲得しており、一定期間で集中して中心人物であり続けたという点で他の選手とは少し種類が異なることかもしれない。

中東や北中米の代表チームでは、国内メンバーだけを集めインターナショナルマッチウィーク以外に試合を行うことが少なくない。また、中東地域ではガルフカップなどの小地域の大会もあり、メキシコやアメリカは北中米カリブ海地域で突出した存在であるため、ある程度の試合数が保証されている。このランキングにそういった地域の選手が多く在籍しているのはおそらくそういった理由が考えられる。

FIFAは、2015年から国際Aマッチの試合を年間9試合に減らしている。今後、これまでと比較しても代表戦の試合数は減少するため、遠藤のキャップ数を越える選手はもう出てこないと予想される。

偉大な背番号「7」は一体どれだけこの記録を伸ばすのだろうか。ブラジルの地で終わりを迎えるかに思われたその冒険が、今再び始まろうとしている。

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