結果から言うと、遠藤の記録は現時点で世界で15番目のものだそうだ。

Qolyが作成した、代表チームにおけるキャップ数の上位20位をまとめた表を紹介しよう。

こちらは、FIFAが発表するAマッチデーの出場試合数を最新版のものにした表だ。この手の出場記録には国際統計組織『RSSSF』がまとめたものもあるが、QolyではFIFAが発表する『FACTSheet 』を採用することにする(PDFはこちらから)。

表では、上位20位に入る選手の順位、氏名、代表チーム(3文字コード)、出場試合数、そしてデビュー戦から最後の出場までに要した日数を記した。一番右の列は、要は『どれだけの期間でその出場試合数を記録できたか』、という話である。また、現役選手には「現役」と文字を振り、名前の頭にアスタリスク(*)を付した。当然、現役選手には今後記録を更新する可能性が残されている。

これらの統計によると、世界で最も代表チームでの試合数が多いのは元エジプト代表MFアフメド・ハッサンであるという。16年以上にわたりエジプト代表で活躍してきた選手で、アフリカネイションズカップに8出場うち4度で優勝しているまさに“バンディエラ"だ。「最近までいたし、最後まですごかった」と話すのはQolyが誇るアジア、アフリカ担当の編集部K。GKでもないのにこれほどまで代表チームでやれるのは、驚きという他ない。

なお、2位につける元サウジアラビア代表GKモハメド・アルデ・デアイエは「黒蜘蛛」の愛称で知られた選手。2002年W杯日韓大会では札幌ドームで行われたドイツ対サウジアラビア戦にも出場し、ドイツ相手に8失点を喫したあの選手だ。歴代2位の記録を持っているのは意外な選手であった。

現役選手で最多の出場記録を持っているのはスペイン代表イケル・カシージャス。近年はそのミスの多さが指摘されるようにはなったが、やはり積み重ねてきた数字は飛び抜けており、先日行われたEURO2016予選ベラルーシ戦でもゴールマウスを守っている。10代でデビューしあらゆるタイトルを獲得してきたカシージャスも今年で33歳。しかし、GKというポジション、キャプテンという役職を考えるとまだまだこの記録は伸びそうで、アフメド・ハッサンに近いところまで行く可能性があるとすれば、それはやはりカシージャスということになるだろう。

そして、歴史上15位タイ、現役選手の中では全世界で2位の出場記録数を誇るのが遠藤である。遠藤のフル代表デビューは2002年11月20日のアルゼンチン戦。ジーコ、オシム、岡田、ザッケローニとデビュー以降全ての監督から信頼を掴み、ついにはハビエル・アギーレからも招集の声がかかった。

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