そういう点で言えば、かつて同じ清水エスパルスで活躍したアレックス・ブロスク、そしてオーストラリア代表に羽ばたいたロビー・クルーズ、ウェスタンシドニーでACL優勝に貢献したマーク・ブリッジなどと似たタイプといえる。
昨年はAリーグから日本へミッチ・ニコルス、マイケル・マグリンチィがやってきて二人とも成功を収められなかった。しかし、彼らはどちらも「オーストラリアには珍しい技巧派」であった。筆者はこの両名は日本に来れば埋もれてしまうのではないかと危惧しており、残念ながらそれは現実になったわけだが……。
ちなみに、現在マグリンチィはウェリントン・フェニックスで4-3-3のワントップ(!)を務めている。機会があれば仙台のサポーターにも彼の新たなポジションでのプレーを見て貰いたいところ。その周りにはケニー・クニンガムもいるので、鳥取サポーターにもお勧めだ。
話を戻せば、逆にこのミッチェル・デュークは「オーストラリアではたくさんいるが世界を見渡すと意外に見当たらない」タイプであり、アレックスやクルーズを見ても国外でも比較的成功する傾向がある。
彼に頼り切っていいという存在にはなり得ないが、Jリーグならそのようなことにはならないはず。日本で活躍して存在感を高めれば、ロビー・クルーズが怪我がちなオーストラリア代表でも定位置を掴めるだけの能力を持つ選手である。清水での飛躍を期待したい。
なお、移籍のニュースの際にも書いたが愛称は「ミッチ」、あるいは「デューキー」である。