結城「その指導者に関する議論を膨らませるという意味で、1つ僕から質問があります。どんな指導者が、いい指導者なんでしょうね?」
手原「才能を育てて、上のカテゴリーに送れる人じゃないですか。ただ現実問題、高校にそういった選手が沢山いるかっていうと違うと思うので、それ以外の選手に関してどうなのかは難しいですよね」
大武 「勝たせるのか、経験を積ませるのか…」
db7「優先順位変わって来ちゃいますもんね、勝たないことには大学とかのスカウトの目に止まる機会も少なくなったりするところがありますからね、そこが難しい」
手原「そういう意味では、試合に出られないで卒業してしまう選手をなくしてくのがいい監督なのかなと」
大武 「有名校に行きたいのは解るんですけど、出番が無くなるのは勿体ない感じがしますねー」
db7「個人的には、将来を見て指導できる人って良い指導者なのかなと。高校3年間の先を、どうやって見ていくか」
手原「ただ、高校サッカーだと3年経つと卒業しちゃうっていう…」
宮山 「全国の大会とかに出るような強豪だったら、目標が明確なので指導がぶれることはないと思うんですけど、部活だとそうじゃないと思うんですよね…色んな考えをもった選手がいるじゃないですか、部活に対するスタンスが違うというか。そこを1つにまとめてもっていける指導者が理想なのかなと」
うくら「『夕空のクライフイズム』に出てくる『負けても楽しいサッカーがいいよね』っていう目線は大切かなと。そういう意味で、個人的には『これからもサッカーが続けられていきたい』と思えるような指導者が理想的です。サッカー人口が増えるような。『ある程度の年になっても普通にサッカーをやるよ!』っていう国になって欲しいと思っているので、楽しい機会を提供できる人が良い指導者かな」
結城「僕としては、皆さんが言うような指導者が理想的だとも思うのですが、同時に底上げの必要性を感じますね。ある程度、コーチとしての最低限の教育を整える必要があるのでは。『知識を伝達する場』というか、どうやって教えるかっていう最低限の共通理解が必要なんではないかと思います。冊子にして纏めるとか、そういうレベルで良いと思うんですけどね」
手原「そうですね、やっちゃいけないことだけでも纏めておいてほしいな(笑)」
大武 「メソッドをちゃんと持っている監督には、増えて欲しいですよね」
db7「それをどこがやるのか、が難しいですよね。ちょっとまた違った議論になっちゃうかもしれませんけど」
大武 「後は、選手の将来を一番に考えられる監督が増えて欲しい」
結城「恐らく、メソッドがあってもカオスな感じなんですよね、色んなことやってるというか。マガトみたいに特殊なメソッドを持っている監督もいますし(笑)」
手原「スローガンはあるけど、そこにいたる練習法がないという」
結城「例えばバルサのスタイルを標榜しよう!!って言っても、バルサのことを解っている監督ってあんまいないですよね、実際。パスサッカー、というところにふわっと着地してしまいそうな」
手原「指導者から指導者への伝達っていうのが難しいんですよ」