CBF(ブラジルサッカー連盟)は20日、先日発表していた代表メンバーからダヴィド・ルイス、マルキーニョス(PSG/FRA)、ジエゴ・タルデッリ(山東魯能/CHN)の3人を負傷により外し、ルイス・アドリアーノ(シャフタール/UKR)、ジウ(コリンチャンス)、ガブリエウ・パウリスタ(アーセナル/ENG)の3人を追加招集した。

ブラジルは26日にパリでフランス代表と対戦することになっており、PSGでプレーするダヴィド・ルイス、マルキーニョスの負傷は残念なことである。また、ジエゴ・タルデッリも中国リーグから初めてセレソンへ招集され話題を集めただけに無念の離脱だ。

追加招集されたジウ、ルイス・アドリアーノは復帰で、今年1月にビジャレアルからアーセナルへ加入したガブリエウ・パウリスタは初招集となる。

そのアーセナルといえば世界的なビッグクラブであるが、ブラジル代表に選手を送り込むのはいつ以来かご存知だろうか。

南米との相性の悪さは今や昔、ただアーセナルは…

ほんの数年前までプレミアリーグでプレーする、あるいは活躍するラテン人は限られていた。

言語や気候、英国の労働許可の条件が厳しいこともあるが、何より肉弾戦を好む英国式スタイルと、テクニックを重視するラテン人の相性が最悪だったためでそれは王国ブラジルの選手も例外ではなかったのである。

しかし、近年はチェルシーやシティのように潤沢な資金力をもったクラブが国際的な競争力を高めようと、スペインや南米の技術に優れた選手を数多く輸入しており、ブラジル人も増加してきている。オスカル、ウィリアン、フェリペ・コウチーニョらはその筆頭であろう。

一方、兼ねてよりプレミアで異色のパススタイルを貫いてきたヴェンゲル体制のアーセナルには意外にも南米系が少なく、在籍したブラジル人は10人にも満たない。

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