3月22日、ガーナサッカー協会は「混乱が続いているケニアサッカー界の危機を回避するため、FIFAはクウェシ・ニャンタキー氏を仲介役に任命した」と発表した。
先日Qolyでも報じたケニアリーグの混乱は、今日に至ってもまだ解決されていない。昨年開幕したのは2月末なのだが、既にそれを一ヶ月過ぎてもレギュレーション自体が決まっていない。
昨季までは16チームでリーグが行われていたものの、ケニアサッカー連盟はそれを18チームに拡大することを発表した。
ところが、2チーム増加することによって年間500万ドル(およそ6億円)のスポンサーマネー、さらに加えて放映権料の250万ドル(およそ3億円)の分配金が減少することから、それにリーグの各クラブが強く反発した。
現在ケニアサッカー連盟(FKF)は、今季はリーグを2グループに分けて行い、来季から2チーム増加させるという案を提示しているが、既に一度リーグ側が断っているため、これが解決策になることは期待されていない。
最悪の場合は連盟からリーグが離脱し、1国に2つのトップリーグが存在する自体にもなりかねないと懸念されており、FIFAもケニアの動きを注視していた。
そして今回その仲介役として任命されたのは、ガーナサッカー連盟史上最高の会長と名高いニャンタキー氏。「ケニアの仲介を頼まれることは大きな名誉だ」と語り、危機の回避に意欲を見せている。