セカンドレグこそ勝利で締めくくったものの、カウンターに対するもろさと交代策にはやはり首をかしげざるを得ない。
試合前のプレスカンファレンスでは「守備に力を入れる必要がある」と発言をしておいて、前半にファーストレグと似たような形で2点を決められてしまっては無能と責められても仕方がないのではないか。選手たちの奮起により後半逆転することに成功したが、ハーフタイムにホームチームの監督が支持したことは「これ以上の失点は避けろ」というものだったのではないかと勘繰るほどの消極的な入りだった。
また、ピッチ上の誰よりもピッチで戦い、「バイエルン」を体現していたミュラーを下げ、またしてもゲッツェ。ファーストレグから続けて、交代策を外されては監督の求心力もなくなるのは無理もない。
試合終了間際、ベンチに下げられたミュラーが立ち上がり、ピッチサイドで怒鳴っている姿は象徴的でさえあった。
その一方でブンデスリーガに目を向ければ、今季も早々と優勝を決めた。しかし文句がないわけではない。上位3チームとの対戦成績を見れば一目瞭然である。
vsボルシアMG 1敗1分け
vsレバークーゼン 1勝1敗1分け
ちなみに得失点差で見ると、3チームすべてに負け越している。
今季を総じて見ても、ビッグクラブには勝てていないのである。ペップ・グアルディオラは極めて優秀な監督であるが、平凡な監督と同じように結果が出なければ選手たちからの信頼を失う運命にある。
残念ながらそれが今であり、ペップ・バイエルンの終わりの時は近い。
仮に契約を全うするためもう一年残ったとしても、誰のためにもならないはずだ。選手、ファン、今こそアクションを起こすときではなかろうか。「グアルディオラ更迭を旗頭に掲げて。」
筆者名:平松 凌
プロフィール:プロのフットボールライターを目指して、日々修行中。現在自分が何を書くのを得意としてるのか模索しています。自称国内屈指のバイエルンファンであり、話題に事欠かないチームに感謝してツイッターでは情報配信しています。
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@bayernista25