昨今のルーブル安により大手自動車メーカー各社が縮小する市場への対応を迫られるロシア。一方で、逆にチャンスととらえているのがルノー・日産連合だ。

彼らは2012年にロシア最大の自動車メーカー、アフトヴァズを共同買収し、現地での生産力を強化。部品の現地調達比率を高めたことでルーブル安の現状において他メーカーに対する優位性を獲得しており、グループ全体での市場シェアを2016年までに40%へ引き上げることを目標としている。

また、「3年契約」というのはもちろん、2018年に開催されるロシアW杯を見越したものでもある。

首都モスクワ、そしてウラジーミル・プーチン大統領の“お膝元”であるサンクトペテルブルクはいずれも試合の開催地であり、しかも開幕戦や準決勝、決勝など重要なゲームが行われることが決まっている。

マーケティング的にむしろ「外せない場所」だからこそ今回の契約に至ったと考えるのが自然だ。

ゼニトのホームスタジアム、ペトロフスキーでは先週末からこのように「NISSAN」の大きな看板が掲示されている。

ロシアといえば先日、ロシア代表DFのアンドレイ・イェシェンコが重大な自動車事故から奇跡の生還を果たし、その際に乗っていたのが「日産 GT-R」であったことは現地でも話題に。攻勢を強める日産にとっては結果的に良い宣伝となったかもしれない。

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