5月26日、『L'Equipe』は「経営危機に陥っているRCランスの公聴会は6月10日に延期されることが決定した」と報じた。元々は5月27日に予定されていたが、試合などのスケジュールの問題で延期が合意された。

2年前から深刻な経営難に見舞われているRCランス。一時は破産の危機に直面したものの、アゼルバイジャン人実業家のハフィズ・マーマドフ氏が新オーナーとなって資金が注入され、昨年はリーグアンへの昇格を成し遂げた。

その昇格の是非についても一旦は認められなかったが、予算の縮小を行ったことで許可が下り、無事リーグアンで戦うことは出来るようになった。

ところがシーズン中にオーナーのハフィズ・マーマドフ氏が資金難に陥ったことから逮捕され、資産が凍結されるという騒動が発生。その負債は実に5000万ユーロ(およそ67億円)であった。

これによって投資が滞ってしまったランスは下半期の予算が足りなくなり、何とか資金をかき集めて最後まで給与を支払うことに成功した。

だが、もちろん2部で戦う来季も予算が必要となる。99%の株式を所有するハフィズ・マーマドフ氏は既に投資家としての体を成しておらず、資金源としては期待できない。

会長を務めるジェルヴェ・マルテル氏は以前新たなオーナーが見つかりそうだと話しており、1500万ユーロ(およそ20億円)の調達が可能になりそうだと発表しているが、まだ正式には決まっていない。

もし6月10日にリーグ・ドゥで戦うだけの資金を保証できなかった場合、かつてフランスを制覇したこともある名門チームが3部以下に降格させられる可能性もある。

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