2-0は危険なスコア―。サッカー世界にはこうした謎の通説がある。

いつ、どこで、誰が提唱したかは分からない。

しかし、少なくとも日本のサッカーファンの中には2-0になると「危険なスコアだ」とつぶやき始める人が一定数おり、ソーシャルメディア上でもそうした説がネタとして消化されることが少なくない。

では、2-0というスコアは本当に危険なスコアなのだろうか?実際に調べてみることにした。

今回モデルケースに選んだのは、2014-15シーズンのプレミアリーグである。

世界最高峰のリーグで2-0という状況は一体どれほどあり、そのうち「同点に追いつかれた、あるいは逆転を許したケース」がどれほどの割合で存在しているかを検証する。

20チームがホーム&アウェイの総当たりで戦うプレミアリーグは全380試合。

2014-15シーズンは全部で975ゴールが生まれたのだが、一時でも2-0という状況になった試合は145試合あった。

つまり、約40%の試合でこの2-0という状況が発生しているということになる。

では、そのうちリードしていたチームが同点に追いつかれた、あるいは逆転されたケースはどれだけあるのだろう?

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