ワールドカップ―。それは、世界中のフットボーラーが憧れる四年に一度のサッカーの祭典である。

しかし、憧れの舞台に辿り着くことができる選手は限られており、そこで栄光を勝ち取ることができる選手はほんの一握り。

言ってしまえば、世界中のほとんどの選手が「ワールドカップ出場」という夢を実現することなく選手キャリアを終えることになるのだ。実に儚い世界である。

では、現時点でワールドカップに出場したことがない選手にはどんな顔ぶれが揃っているのだろうか?

「ワールドカップに出場したことがない有力選手」と言っても、いくつかある。

パターン1:母国自体がなかなかワールドカップに出場できていない選手

パターン2:ワールドカップの登録メンバーに選ばれるも、絶対的な存在の前に出場機会を掴めずにいる選手

パターン3:直前の負傷により出場が叶わなかった選手

パターン4:ブレイクしてまだ間もなく、これからの出場が見込まれる選手

ここでは4つのパターンに分けてみた。

最も多いパターンは「1」だろうか。これまでワールドカップに出場したチームは77しか存在せず、地球上にはワールドカップを経験していないチームがまだたくさんある、「所属する代表チーム自体がワールドカップに出場する機会をできていない」というケースは当然多いと推測できる。

「2」から「4」に関しては、いわゆる「常連国」の中でも出場の機会を失った選手。「登録メンバーに選ばれつつも実は出場したことがない」という選手も少なくはない。

今回は、2015年時点でワールドカップに出場した経験がない現役選手を集め、ドリームチームを選んでみようと思う。

ユーゴスラビア代表北欧190cm以上といった企画同様、選出は編集部Sの独断と偏見である。できる限り様々なリーグやクラブからバランス良くメンバーを選び、上記のパターンも意識しつつドリームチームを選んだ。

システムは4-2-3-1。DFの表記は右から順にしている。

ダビド・デ・ヘア(スペイン)

イケル・カシ―ジャスの後継としてこれからのスペインサッカー界を引っ張っていくと目されるタレントも、実はワールドカップ未経験。2010年大会は予備登録メンバーに選ばれ、2014年は本登録メンバー入り。しかし、当時の正GKはカシ―ジャスであり、連敗で迎えたGS第3節オーストラリア戦ではペペ・レイナが起用された。まだ24歳とは言え、その才能を考えれば意外な気も。

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