初戦で北朝鮮に敗北し、タイトルを取るためには引き分けでも厳しい日本代表。韓国との第2戦もかなり難しい内容になった。

最初から常にボールを持つのは韓国だった。やや引き気味にブロックを形成する日本は、4-1-4-1で藤田直之をアンカーとして配置し、山口蛍と柴崎岳を相手のボランチに当てた。しかしこれによって2列目のラインが相手のボランチに合わせられ、倉田秋と永井謙佑が相手の最終ラインと遠ざかり圧力をかけられない。

韓国の最終ライン4人はほとんどプレッシャーを受けることなくパスを繋ぎ、日本はさらに全体的に押し下げられてしまうことになった。これは暑い中でのガス欠を防ぐ狙いだったのかもしれないが、ボールを奪う位置は低くなり、前線に繋げることは容易ではなかった。

しかも、何も出来ない状況の中で27分に森重真人のハンドからPKを奪われ、元FC東京のチャン・ヒョンスに先制ゴールを決められてしまった。ブロックを作って待ち構える状況の中で点を取られるという最悪の展開である。

だが、今日の日本にはツキがあった。39分にはセットプレーの流れから初めての大きなチャンスを獲得し、山口が綺麗なミドルシュートを決めて同点に追いつくことに成功する。

後半はやや寄せのスピードに向上があったものの、前線からプレスをかけずにブロックを形成することを重視し、韓国の最終ラインにボールを持たせて戦いを進めた。

押し込まれながら失点を防ぎつつ、時に訪れるチャンスでボールを奪って仕掛ける。前半よりは攻撃の機会が増えたが、それでも相手の最終ラインがボールを持てるので下がってしまうことが多く、やはり得点を取れるという雰囲気は大きくなかった。

終盤には川又を投入してパワープレー気味に攻勢をかける展開にもなったが、追加点を奪うことは出来ず、1-1のままで試合は終了。勝ち点1という状態で日曜日には地元の中国代表と戦うことになり、この後行われる中国対北朝鮮の結果次第とはなるもののタイトル獲得に向けてはやや難しい状況となった。


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