8月29日に開幕した第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会は、本日2回戦を迎えている。今大会では、日程が緩和され従来10月に行われていた2回戦がもう行われるということをはじめ、一部のシードチームが4回戦からでてくるなど多くの改善策が見られている。

今週は、ナショナルマッチデーウィークのためにJリーグの強豪クラブは代表チームに選手を招集されており、普段出場機会のない選手にもスポットが当たることが期待されている。今回は、そんな天皇杯の"通な"みどころをいくつか紹介しよう。

相手チームに所属する元戦士たち

天皇杯では県の代表チームとして大学、JFL、地域リーグなどのチームが出場することも珍しくない。そうしたチームは、一般的にはあまり知られていないかもしれない。しかし、対戦するJ1、J2チームから若手選手がレンタルしていたり、数年前まで在籍していた選手が加入していたることは少なくない。元所属戦士たちの凱旋を見ることができるのだ。

本日行われる2回戦からでいえば、川崎フロンターレと戦う松江シティFCには2011年から2013シーズン途中まで在籍していた谷尾昂也がいる。

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ダービーが熱い

天皇杯で勝ち上がってきた県代表チームとその県を代表するJリーグのチームが戦うことも珍しくない。例えば、今大会1回戦では、モンテディオ山形は山形大学医学部と、本日行われる2回戦ではベガルタ仙台と仙台大学が激突する。

Jリーグでは普段同じ県同士で戦うダービーマッチが行われることは少ない。しかし、天皇杯ではこうした事態が割と頻発する。となると、所属選手はかつてユースで在籍していたであるとか何かしらの関連性を持つ場合も多く、その関連性を楽しむのもまた面白い。


ジャイアントキリング

今大会1回戦ではFC大阪がセレッソ大阪を、FC岐阜Secondがザスパ草津を下した。FC大阪はJFL、FC岐阜Secondは東海社会人サッカーリーグ所属であり、こうしたチームがJリーグクラブを苦しめてきた歴史がある。

過去には第92回大会で横河武蔵野FCがFC東京を下したり、第94回大会でギラヴァンツ北九州が前年優勝の横浜Fマリノスを下すなど前年度優勝チームですら苦杯をなめている。

今大会では漫画「ジャイアントキリング」がメインビジュアルに使われているほどで、主催側からも弱小チームが強豪チームを食う一発勝負ならではの醍醐味をアピールしている。さて、今年はどんな戦いが見られるだろうか?(画像はJFAより)

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