この日バルセロナが戦ったのはコパ・デル・レイの4回戦1stレグ。対戦相手は3部に相当するビジャノベンセだった。

ビジャノベンセは1992年に設立されたクラブで、人口およそ2万6000人ほどのビジャヌエバ・デ・ラ・セレーナという街をホームとしている。バルセロナが先発メンバーをこれほどまでに“落とした”のには、こうした背景があったのだ。

とはいえ、監督であれば「万が一」のリスクをマネージメントしてしまうもの。ネイマールかスアレスのどちらを先発で起用していてもおかしくはなかったのだが…さすがは元バルセロナBの監督である。セルジ・サンペルやジェラール・グンバウ、ウィルフリード・カプトゥンといったバルセロナB出身、あるいはBチーム在籍中の選手を大胆に起用した。

ちなみにこの試合、ゲームキャプテンはアドリアーノだった。これもなかなか珍しい。

試合は0-0で進みハーフタイムを迎えたが、ルイス・エンリケ監督は選手交代をせぬまま後半へ。64分、最初の交代カードを切ったのだが、そこで投入されたのもトップチームでのプレー経験がないアイトール・カンタラピエドラであった(カプトゥンとの交代)。

さらに、90分を通して切ったカードはこのカンタラピエドラのみであり、若い選手に経験を積ませることに徹底していた。ホーム&アウェイ形式のコパ・デル・レイだから可能であった采配であろう…。

なお、試合は0-0のまま終了。それでも、74%もの支配率を記録しているあたりは流石である。

試合の行方はカンプ・ノウで行われる2ndレグに持ち越されることになった。