レヴァークーゼンとのCLを3-2で制したローマ。

この両チームは第3節と第4節で対戦したわけだが、この2試合で生まれたゴール数はなんと13。2試合とも壮絶な試合であった。

オリンピコでの撃ち合いを決したのは、ミラレム・ピャニッチのPKだった。

78分、ヴァシリス・トロシディスが高いクロスボールを入れると、これをエディン・ジェコが胸で落としてシュートをするも弾かれ、ここからローマは撃ってはレヴァークーゼンが弾くという展開に。すると、エリア内でレヴァークーゼンDFウメル・トプラクがムハンマド・サラーを倒し、ローマにPKが与えられたのだ。

ここまで毎試合のように失点が続くローマ。この試合でも早々に2点を先制していたにもかかわらず、後半のわずか5分間にレヴァークーゼンに同点を許していた。

さらに、ヨーロッパのコンペティションにおいてローマがクリーンシートに失敗するのはこれが連続26試合目のこと。これはワースト3位に記録であるという。

こうした背景があるだけに、ロマニスタはこのPKを祈るような心境で見ていたに違いない。そしてピャニッチが蹴る直前、ローマのベンチにはこのシーンを目にすることができなかった選手がいた。

この日先発し、途中交代となっていたアレッサンドロ・フロレンツィだ。

フロレンツィはピャニッチがペナルティスポットにボールを置くとベンチコートのフードを目深にかぶり、隣にいたチームスタッフに抱きついたのだ。

まさに「見てられない…」といった感じ。ローマ陣営の心境がよく伝わってくるシーンだった。

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