8位 オーストリア(FIFAランク10位)

予選グループG1位(9勝1分、22得点5失点)

本大会におけるダークホースのひとつ。予選の戦いは非常に印象的で、獲れなかった勝ち点はわずかに2であった。ズラトコ・ユヌゾヴィッチ(ブレーメンMF)とマルコ・アルナウトヴィッチ(ストークFW)がサイドでの脅威となり、マーク・ヤンコ(バーゼルFW)が予選9試合で7ゴールを決めた。とはいえ、最も輝かしいのは、バイエルン・ミュンヘンの23歳ダヴィド・アラバだ。名目上は左サイドバックであっても、中盤のどこでもプレーが可能。ペップ・グアルディオラの下でヨーロッパにおける最もエキサイティングな若手のひとりに成長した。ヨーロッパよ、忠告はしたぞ!

7位 イングランド(FIFAランク9位)

予選グループE1位(10戦全勝、31得点3失点)

この18か月間が見過ごされる何かだとすれば、イングランドは弱い相手には勝つだろうが、一旦まともな相手と対峙すると負けるだろうということだ。論理的には、準々決勝進出が確実なものに見える。ラヒーム・スターリングやハリー・ケインなど若手が別次元のレベルにステップアップしない限りは(それ以上勝ち進むのは難しい)。イングランドの可能性において、ダニエル ・スターリッジやルーク・ショウ、セオ・ウォルコットのフィットネスも鍵になるだろう。落伍者か本命になるのかの違いになりうる。

6位 ポルトガル(FIFAランク4位)

予選グループI1位(7勝1敗、11得点5失点)

相変わらずポルトガルにとって、(結果がどうなるかは)かなり単純な難問である。もしクリスティアーノ・ロナウドがもたらすことになれば、チャンスはある。彼がそうでなければ、苦しむことになるだろう。(要はロナウド次第ということ)。チームの他の部分は卓越性に欠けるが、ジョアン・モウティーニョ(モナコMF)とミゲウ・ヴェローゾ(ディナモ・キエフMF)のコンビはロナウドを除けば最も危険な選手になるだろう。エウゼビオ以降、本物のワールドクラスなストライカーの欠如はポルトガルの問題である。それはこの夏、チームを再び抑えつけることになるだろう。フェルナンド・サントス監督のチームはベスト4入りした3年前と同じことをするためにうまくやるはずだ。

5位 イタリア(FIFAランク13位)

予選グループH1位(7勝3分、16得点7失点)

イタリアのステレオタイプな素晴らしきDFたち(の存在)によって、迫力不足なアタッカーのオプションについて軽んじられかねない。アンドレア・バルザーリ、ジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチ、マッテオ・ダルミアン、マッティア・デ・シーリョらのコンビは純粋に絶好調なGKジャンルイージ・ブッフォンの前でソリッドなユニットを形成するだろう。そして、そのことがアズーリを優勝候補にするはずだ。それから、クラウディオ・マルキージオとマルコ・ヴェッラッティの2人は刺激とクリエイティビティを中盤からもたらすだろう。