日本でも各地に方言があるように、英国でも地方によっては英語の訛りがある。

リヴァプール地方にも「スカウス」と呼ばれる方言があるのだが、英国人でも聞き取るのが難しいと言われるほど独特なものである。

英語を話すことができるクロップ監督だが、それでもスカウスは分からないのだという。そこで先日、リヴァプールはこんな企画をYoutube上で行っていた。

リヴァプール出身の少年イサーク君がクロップ監督のもとを訪れ、「スカウス講座」を開くというものだ。

映像の中でクロップ監督はユーモアいっぱいで少年からのクイズに答えておりなかなか話題となった企画なのだが、その最後でイサーク君からこんな質問が出されていた。

"BOSS THA"というのは、もちろん標準英語ではない。これもスカウスなのだ。

イサーク君によれば、ここでいう"BOSS"は監督のことではなく、"BOSS THA"でチームの状態が素晴らしい時に言う言葉なのだそうだ。

イサーク君から意味を教えてもらったクロップ監督は「聞いたことあるね」とコメントしていた。

そし迎えた25日の記者会見。

対戦相手がボルドーということでフランス語の通訳も出席していたのだが、クロップ監督は「スカウスをどれだけ覚えたのか」という質問にク「BOSS THAはもう問題ない。ただ、スカウスを上達するのはまだ時間が必要だ」とコメントしたのだ。

このインタビュー動画の全文がないためあくまで推測になるが、このコメントを通訳がフランス語に訳し、そのことをフランス人の記者が大爆笑したということであるようだ。要は、少年にインタビューされるあの映像をフランス人記者たちも見ていたということになる。

ユーモアあふれる発言とその明るい性格から、英国メディアからも好意的な評価を受けているクロップ監督。以前にも「クレイジー発言」で記者たちから笑いを誘っていたが、またもやエンターテイナーぶりを発揮してくれたようだ。

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