ハビエル・アギーレ
「(ここのコーチはすぐに入れ替わる。UAEでは選手を開発するための多くの時間を得られることは少ない。それは気になっている?)
正直に言えば、それは世界中どこでも同じだ。イングランドではコーチが長い間チームを率いることがしばしばあったが、今は彼らもそうなっている。スペインでは毎年半分近くが解任される。
メキシコでもそれは同じだ。私はいつもいつも1年契約を結ぶので、それは面白い。いつも一年だった。
私は日本と契約したときは2年+2年のオプションだったが、彼らは私を解任した! いま、私は一年契約を結んでいるし、どうなるかは様子を見よう」
「(日本代表での仕事は?)
素晴らしかった。素晴らしかったよ! 私は毎分毎秒の仕事を楽しんでいた。規律、要求、あらゆる仕事、時間の厳守、他者へのリスペクト。自分のキャリアで最高の時間の1つだった」
「(最初、あなたは「臨機応変さが必要だ」と言っていましたね?)
それは文化だ。多くのリスペクトがあり、多くのフェアプレーがある。悪い言葉も、強く行くことも、他者を蹴ることもない。
しかし、ヨーロッパに行った選手は違う。彼らはより競争的だし、攻撃的だ。彼らは若い選手たちに『もっと激しく行け』と教えられる。『すいません』と言うなと。これは男たちがぶつかるスポーツなのだ。
日本は全てを備えている。彼らが必要なのは経験だ。
ドイツとアウェーで戦うにはどうしたらいいか。セネガルとアウェーで戦うにはどうしたら良いのか。
4-0で敗れたブラジル戦のハーフタイムに、私は言ったんだ。『おい! 誰もネイマールに1ヤードまで寄せる者がいない。行け!』と。
ネイマールには、『誰かが寄せてくる』という感覚を持たせることが必要だったんだ。
ブラジルと戦えば10回に9.5回は負ける。しかし、競争はしなければならないんだ。リーガでは、バルセロナやレアル・マドリーにはほとんど勝てない。しかし、我々は常に戦ってきた」
「(2015年アジアカップは失望だった?)
そうだね。大きな失望だ。なぜなら、我々はUAEよりも良かったからだ。私の見解ではね。そしてスタッツでもそうだった。しかし、最終的には我々は敗れてしまった」
ハビエル・アギーレのロングインタビュー、日本代表やUAEを語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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