クリスティアーノ・ロナウド級の衝撃…リアルモンスター
エル・ガジは190cm近い長身だが主戦場としているのは右ウィング。ただ左や3トップの中央でもプレー可能だ。
「僕には特別な才能があると思う。うまく試合に入れていないときでも決定的な仕事をすることができる。子供のころからそうだった。これは直感的なものであり、僕の一部だ。どんなときでも何かが起きるのさ」(UEFA.comより)
この気持ちの強さに、非常に恵まれたフィジカルを誇るだけでなく、ドリブルテクニックも抜群。さらに高い決定力まで併せ持ち、“クリスティアーノ・ロナウド2世”とまで呼ばれている。実際、自身もお手本にしているのはクリスティアーノだという。ただまだまだ雲の上の存在ということで、ロッベン、アザールらも参考にしているようだ。
そんな彼に対しては世界中のビッグクラブが熱視線を送っている。既にレアル・マドリーの練習に参加したことがあるが、他にもバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、ミランなどが獲得に乗り出しているとも報じられた。
20歳の若者にやられてしまった28歳の太田だが、対峙したのはそれほどの相手だったのだ。
オランダといえば過去、2005年のワールドユースでクインシー・オウス=アベイエに中村北斗(現アビスパ福岡)が、2012年のトゥーロンではヨルディ・ルコキに比嘉祐介 (現ジェフ千葉)が完膚なきまでにやられ、試合後に比嘉が漏らした「アイツ史上最強」という言葉は大きな話題になった。
ただ彼らはオランダで有望なウィングの1人に過ぎず、事実、大成したとはいえない。一方のエル・ガジはちょっと次元が違う。彼はオランダのなかでも別格の存在といえる逸材なのである。