4位 MFセスク・ファブレガス/2008~2011

2008-09シーズン途中にギャラスの後を継いだセスクは、ヴェンゲルの若きチームにおいてイレブンを鼓舞する人物になった。彼の姿勢や態度に疑う余地は決してなかったし、2009-10シーズンは独力でチームをタイトル争いに導いた。

その“任期”において忘れえぬ記憶となっているのは、2009年12月にエミレーツで行われたアストン・ヴィラ戦だ。セスクはフィットしているとは到底いえない状態であったが、アーセナルは勝利を必要としていた。彼は0-0の後半11分からピッチに立つと、2ゴールを決めチームの勝利(3-0)に貢献してみせた。

宿敵チェルシーへ移籍したことで、エミレーツの信奉者たちからは嫌われているだろう。だが、セスクがアーセナルサポーターたちにとって目に入れても痛くない時期もあった。

3位 FWティエリ・アンリ/2005~2007

キャプテンとしてチームメイトたちに見せる不満げなジェスチャーを批判する専門家たちもなかにはいた。だが、彼はその任期中に驚くべき偉業も成し遂げた。

キャプテンとして成し遂げた最も顕著な例は、経験のないチームを2006年のチャンピオンズリーグ決勝に導いたことだ。アーセナルにはアンリと一緒にプレーすることにおびえているような選手もいた。だが、重要な場面で重要なゴールを叩き出す彼の能力は規範として(チームを)牽引するための素晴らしい方法であった(2006年5月、ウィガンと対決したハイベリーでのラストマッチでハットトリックを決めチャンピオンズリーグ出場権を確保した時もそうだった)。

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