SCバスティア と CAバスティア と EFバスティア(フランス)
地中海に浮かぶコルシカ島には2つの主要な都市がある。それがアジャクシオとバスティアだ。
前者の方にACアジャクシオとGFCアジャクシオ(電気とガスのクラブということでFC東京みたいだと話題になったあそこだ)があることは有名だが、後者の方はもっとややこしい。
Les infos billetterie pour #SCBOL ce samedi https://t.co/8GuWAfTZA4 pic.twitter.com/PmNgWb3FYV
— SC Bastia (@SCBastia) 2016, 1月 27
バスティアの有名な方、と言えば青いユニフォームで知られるスポルティング・クリュブ・ドゥ・バスティア、通称SCバスティアである。
1905年にスイス人のドイツ語教師によって設立されたクラブは、1965年にプロに転向し、その後大きな結果を残す。
1972年にはカップ戦で決勝に進出し、カップウィナーズカップに出場。1977年にはディヴィジョン・アン(現リーグアン)で3位となり、UEFAカップでも準優勝という結果を残している。
2010年には3部リーグまで落ちてしまったものの、その後怒濤の勢いで昇格を続けて2年で一部に復帰してみせた。
2014-15シーズンにはリーグカップで決勝に進出する活躍を見せるなど、リーグアンの中堅クラブとしての立場を再び手にしている。
A domicile à l'extérieur, on affiche quand même nos couleurs ! FORZA CAB ! pic.twitter.com/x0bO4BYEMT
— CA Bastia Football (@CABASTIA) 2015, 8月 14
「じゃない方」のCAバスティアは、セルクル・アスレティック・バスティエーの略だ。黒のユニフォームを使っている世界でも珍しいクラブの1つである。
設立は1920年。しかし1950年代にフランスの全国アマチュア選手権に入るための選考で「一島にクラブは1つ」という条件で弾かれてしまった。
その結果アマチュアレベルで長く戦うことになったものの、2012-13シーズンにナショナル・リーグ(3部)で3位となり、リーグ・ドゥに昇格を果たした。
これをきっかけにプロに転向し、スタジアムは同じ街のSCバスティアから間借りして戦ったのだが、1シーズンで3部に逆戻りしてしまっている。
なお、アマチュアにはEFバスティアというクラブもあり、現在はCFA2(5部リーグ)を戦っている。