グループF
サンフレッチェ広島
FCソウル(韓国)
ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
山東魯能(中国)
<展望>
前線のタレントに厚みを加えたFCソウルが軸となり、追う広島、ブリーラム、山東魯能が横一線で肩を並べる構図か。
ただ、ここに来てソウルもエースのブラジル人FWアドリアーノ(28)、元韓国代表FWパク・チュヨン(30)が揃って負傷。場合によっては"4つどもえ"の激しい戦いが予想される。
広島としてはドウグラスの代役として獲得した元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカ(32)がどれだけフィット出来るかがポイント。また比較的ディフェンスラインを深く保つチームが多く、裏への飛び出しが武器であるFW浅野選手の起用法にも注目が集まる。
<注目アジア選手>
◆名前
パク・チュヨン(FCソウル)
Park Chu-young
◆国籍
韓国
◆生年月日
1985年7月10日生まれ(30歳)
◆ポジション
FW
プロとしての実績は申し分ないが、2011年のモナコ退団以降はなかなか結果を出せずにいた「かつてのエース」。
昨シーズン途中にサウジアラビアのアル・シャバブ・リヤドから古巣のFCソウルに加入。終盤は足裏の怪我で欠場したものの、リーグ戦17試合7ゴールと近年の不調はひとまず脱した印象だ。
今シーズンのソウルはエースのブラジル人FWアドリアーノ(28)、かつてソウルの黄金期を支えた元モンテネグロ代表FWデヤン・ダムヤノヴィッチ(34)ら豪華な面々が揃う。熾烈なレギュラー争いを制し、再び輝きを取り戻すことが出来るか。
※ちなみに、FCソウルは昨年途中からユヴェントスなどイタリアクラブが多く採用する3-5-2のシステムを併用しており、現在はかつて広島でプレーした元日本代表MF高萩洋次郎選手(29)が“ダブル司令塔”の一角として確固たる地位を築いている模様。
同じく3バックを採用する広島との対戦時は膠着した展開が予想される。
◆名前
楊旭/ヤン・スー(山東魯能)
Yang Xu
◆国籍
中国
◆生年月日
1987年2月12日生まれ(29歳)
◆ポジション
FW
2013シーズンから山東魯能に在籍する中国代表のエースストライカー。ゴールセンスだけでなく、188cmの長身を生かした懐深いボールキープにも定評がある。
広島が警戒しなければなれないのは、先日行われたACLプレーオフ、アデレード・ユナイテッド戦での2点目のシーン(1:03~)だ。
何気ないロングボールを競り合ったヤン・スーがマイボールにしてしまうことにより、ブラジル代表FWジエゴ・タルデッリ(30)、元アルゼンチン代表MFワルテル・モンティージョ(31)ら山東が誇る分厚い攻撃陣の前にスペースが出来、彼らの持ち味である攻撃センスが更に生きる展開になってしまった。
広島としては、競り合いに強い水本や千葉がしっかり身体を張り、彼に攻撃の起点を作らせないことを心掛けたい。