グループG
ガンバ大阪
メルボルン・ヴィクトリー(オーストラリア)
水原三星(韓国)
上海上港(中国)
<展望>
充実した選手層を誇るガンバを、アジア屈指の攻撃陣を擁する上海上港が追う形か。
韓国の名門・水原三星は今オフに戦力値を高められなかったのが気掛かり。メルボルン・ヴィクトリーは自慢のサイド攻撃陣の一端を担うチュニジア代表MFファヒド・ベン・ハルファラー(33)が外国人登録から外れたのがどう響くか。
<注目アジア選手>
◆名前
武磊/ウー・レイ(上海上港)
Wu Lei
◆国籍
中国
◆生年月日
1991年11月19日生まれ(24歳)
◆ポジション
FW・MF
高い攻撃センスを持ち、裏への抜け出し、密集地帯でのパス・シュートに定評のある中国代表アタッカー。
ユースから上海上港一筋で、サポーターから絶大な人気を誇る上港の看板選手。東アジアカップの日本代表戦でゴールを決めたことでも知られている。
ウー・レイは先週行われたプレーオフ(vsムアントン・ユナイテッド)で先制ゴールを決めているが、このときは前線に位置取っていた上港のガーナ代表FWアサモア・ギャン(30)、元アルゼンチンU-20代表MFダリオ・コンカ(32)の動きにムアントンのCB2人が気を取られ、真ん中に大きなスペースが空いてしまった。
そこに進入し、ドリブル突破からゴールを決めたのが彼。
一瞬の隙を見逃さないのがこの選手の持ち味であるため、ガンバの守備陣はブラジル代表FWエウケソン(26)を含む前線の大物外国人3人に自由を与えないだけでなく、2列目から虎視眈々とゴールを狙う彼も注意しなければならない。
遠藤など中盤の選手の守備意識がカギとなりそうだ。
※ここまで読んでお気付きになった方も多いかと思われるが、上海上港はかなり前掛かりなチーム。ムアントン戦でも前に人をかけ過ぎるあまり、ボールロストからカウンターを食らうケースが多々見られた。
また最近では、前線でポジションを失った本来ウィンガーである「中国のロッベン」ことMFユ・ハイ(28)がボランチで起用されるケースが増えている。FCソウルで活躍した韓国代表DFキム・ジュヨン(27)が健在とはいえ、守備の脆さは否定できない。
◆名前
クォン・チャンフン(水原三星)
Kwon Chang-hoon
◆国籍
韓国
◆生年月日
1994年6月30日生まれ(21歳)
◆ポジション
MF
「水原三星ユースの最高傑作」と呼ばれる左利きのアタッカー。1月に行われたAFC U-23選手権では日本戦でのゴールを含む5ゴールを挙げ、大会を視察した欧州のスカウトに存在を大きくアピールした。
同じく左利きの韓国代表MFヨム・ギフン(32)とのコンビは、Kリーグ屈指の破壊力を誇るだけに、ガンバとしては2人を近い位置でプレーさせないよう警戒したい。
ちなみに、彼の実家はソウル市内でパン屋を営んでおり、クォン自身も練習がオフの際は手伝いに来ている模様。好物は野菜入りのピザパンとのこと。