ユルゲン・クロップ
「(マンチェスター・ユナイテッドはアンフィールドで前日練習をしなかった。リヴァプールはオールド・トラッフォードで練習したね?)
私は、このスタジアムの空気を吸うチャンスを逃したくなかったんでね。
明日ここで何が起こるのかを想像したかった。そして、私は常に前日には対戦するチームのスタジアムを歩き回って楽しむんだ。
私は抽選会の直後からそう計画していたよ。こんなチャンスは逃さないぞとね」
「(練習が終わった後、外をじっと眺めていたね?何を想像していた?)
ボールは丸いものだ。何が起こるかは分からないのさ(※)。
恐れない。恐がりはしない。我々にはチャンスがある。そして、それを生かすために出来ることの全てをやってきた。
我々の立場は良いものだ。しかし、完璧ではない。そして、これは休日にはならない。厳しい一日になるだろう。それは抽選会の前にも分かっていた。ファーストレグの後にも分かっていたよ。
しかし、もう試合まで5日間も待たなくて良いんだからね。今は前よりも良い気分だよ」
「このチャンスを生かしたい。そして、それを手にしたい。それが全てだ。
人は、何かを望んだとしても、それを得られるという保証はないものだ。人生ではしばしば求めているものを得られないことがあるのさ」
(※1954年W杯決勝前に西ドイツ代表監督ゼップ・ヘルベルガーが発した言葉の引用。西ドイツはハンガリーに2点を先行されたが、最終的には3-2で勝利した。)