本田圭佑
「(ミランではサイドを任されているね)
自分は学んでいる。時々トラブルを抱えるが、改善している。長年ストライカーの後ろでプレーしてきたが、今は役割が変わった。
夏にミハイロヴィッチ監督が自分をトップ下で起用した。フィジカル的にもいいと感じていたが、監督は自分のパフォーマンスに満足していなかった。
ベンチにいて満足する選手はいないが、それも非常に貴重な経験だった。自分はこれまでのキャリアにおいて、ベンチで長く過ごしたことはなかった。そして、今はプレーできない選手たちがどのように感じているかということを知った」
「自分はもっと多く得点する必要がある。イタリアでは、ストライカーは特徴的だ」
「(イタリアのサッカーで好ましくないと思うところはある?)
メンタリティだ。勝利のことだけを考え、リスクをとることを好まない。イタリアの文化はあまりにも過去の成功に囚われすぎている。しかし、他の欧州の国で行われているような一般的なリノベーションが発生すれば、十分に効果を現すと思う。
自分は日本で2度のワールドカップに出場し、チャンピオンズリーグでもプレーした。まだ30歳にもなっていないが、人々は既に『本田後』について話している。
しかし、ここでは別だ。イタリアのサッカーは非常に成功してきた。誰もがそのモデルケースに囚われ続けている」
「(ミランはかつてイタリアを席巻した。しかし今は苦しんでいる)
我々は、すべてを勝ち取っていた頃のチームと今のミランを混同するべきではないんだ。
自分がここに来たとき、テレビで見て恋に落ちたミランとは違うチームであることに気がついた。我々はそのレベルに戻ろうと努力をしている。しかし、そこには長い道のりが待っている。
(あの頃に見た)テレビでは、技術的なクオリティだけではなく、特に性格という面で自分は感銘を受けていた。グループの中に、個人個人のアイデンティティが生きていた」
「(ユヴェントスに追いつくことはできる?)
自分はそう思っている。しかし、ここにやってきたときから、我々は同じミステイクを繰り返している」
本田圭佑、ユヴェントス戦を前に多くの質問に答える
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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