アーメド・ムサ(CSKAモスクワ)
レスターが最も獲得を望んだのはもしかしたらこの選手だったかもしれない。
交渉ではまず1500万ポンド(およそ23.4億円)を提示。これが断られると1870万ポンド(およそ29.2億円)まだ引き上げたが移籍は実現しなかった。さすがCSKAモスクワ。日本代表MF本田圭佑がなかなか退団を実現できなかったクラブである。
なお、ムサ本人も1月の移籍を志願したが、もちろん無意味。CSKAモスクワの要求額は2280万ポンド(およそ35.6億円)であり、ビタ一文値引きしないのがこのクラブの流儀だからだ。
ロナウジーニョ(無所属)
今回のリストの中で最も有名な名前。それがロナウジーニョだ。
バロンドーラーであり、ワールドカップ王者であるロナウジーニョは現在無所属。昨年9月にフルミネンセを退団しており、レスターが獲得を狙っていると冬の移籍ウィンドウで噂されたが、残念なことに実現しなかった。
移籍ウィンドウにおいてありがちな話題ではあったが、もし実現していたら非常に面白かっただろう。リヤド・マフレズとの競演が見られた可能性があるからだ。
だが、その一方でレスターが優勝を達成できたかどうかは大いに疑問が残る。規律を重んじ、チーム全員がハードワークするスタイルにロナウジーニョが溶け込めたとは想像しづらいからだ。
以上の7人が「レスター移籍を断っちゃった」選手たちである。もちろん彼らが加入していた場合、チームには色んな影響があったのは間違いなく、もしかしたらプレミアリーグ優勝は成し遂げられなかったかもしれない。
歴史に“たられば”が禁物なのと同じように、サッカーも“たられば”は禁物。やはり今回のレスター優勝は非常にロマンがあるミラクルであったといえるだろう。