吹田市はこのスタジアムを無料で受け取って所有し、一方2063年までガンバを指定管理者とする契約を結んでいます。計画時点から注目されたこの方式は、自治体には新たな公共施設がタダで手に入り、クラブは理想のスタジアムが固定資産税を払わずに使い続けられて「どちらもお得」と言われました。
もちろんこれはクラブ側による巨額の初期投資費用が前提で、それを払えたのはガンバという日本有数の強豪クラブ、そして総資産約5兆9千億円で多くの建設関連企業も含まれる巨大なパナソニックグループだったからという点も絶対に見過ごせませんが、
そんな「ドラマティックシアター」、吹田スタジアムは2015年10月10日に竣工式典をした後、2016年2月24日のプレシーズンマッチ、ガンバ大阪-名古屋グランパス戦でサッカー場としての歴史を始めました。今シーズンのJリーグでは、ガンバはトップチームがJ1とACLのホーム全試合でこの新本拠地を使用し、J3に参加したU-23は吹田とすぐそばの万博を併用する予定になっています。
その見やすさは多くのアウェーサポーターからも絶賛されていますが、唯一の問題はアクセスです。2万1千人収容の万博のほぼ2倍の観客に対応するには、大阪モノレールしか来ない最寄りの万博記念公園駅は小さすぎます。
前売りで完売だった今回のキリンカップの場合、数十分待ってモノレールの順番を待つか、それよりは少し早いがJRや阪急の駅までレンタサイクルか徒歩で移動するかといった判断が迫られました。この部分では今後も試行錯誤が続くでしょう。
「2015年最高のスタジアム」が決定!G大阪の新スタは両部門でTOP10入り
https://qoly.jp/2016/02/23/stadium-of-the-year-2015...
ガンバ大阪公式:ホームスタジアム 市立吹田サッカースタジアム
http://www2.gamba-osaka.net/stadium/
スポーツマーケティング・ナレッジ:
圧倒的に素晴らしい市立吹田サッカースタジアムは、なぜ安価で建設できたのか?
キーマンに聞く 建築秘話(澤山大輔)
http://sportsmarketing-knowledge.jp/archives/583
THE PAGE:「寄付金で建設された吹田スタジアムの意義」(藤江直人)
https://thepage.jp/detail/20160214-00000003-wordle...