20日に行われたJリーグの新放映権契約に関する記者会見。

村井満チェアマンの発言に続き、今回は質疑応答の部分を全文文字起こしする。

なお、あまりに長文となるため【その1】と【その2】という形で、二部構成でお届けする。前編ではレベニューシェアや今後のスカパー!との関わり方、あるいはなぜNTTを選んだかなどについてだ。

発言者は三名おり、 Jリーグチェアマンの村井満氏(Jリーグ村井と表記)、Perform Investment Japan株式会社CEOのジェームズ・ラシュトン氏(Performジェームズと表記)、NTT株式会社代表取締役社長の鵜浦博夫氏(NTT鵜浦と表記)である。

--10年間で2100億円の契約をどう受け止めていますか?

Jリーグ村井「2100億円を超える金額を10年にわたって投資をいただくということに関しては、100カ国を担当しているPerformさん、日本を本当によく選んでくれた、ありがたいっていうのがまずは正直な気持ちでございます。

それから記者の皆さん、『Jリーグがお金持ちになった』と思っているんじゃないかと思うんですけれど、これは実力以上の期待をいただいているということなんで、ある意味私は多くの“借り”を抱えているという心境でございます。

さきほど産業化という話がありましたが、投資ってビジネスですから、投資された方に投資に見合う価値を返していってWin-Winになるっていうのがビジネスなので、この巨額の投資をJリーグがしっかり返せるかどうか、日本の様々なスポーツがこうした形に返していくことができるか。

むしろ緊張感とかいう方が私にとっては正直なところ重い……重いって言っちゃいけないな。良い意味での、ポジティブな意味での身の引き締まる思いという状況でございます。

それから今後ですね、定額でこの平均2100億円というだけでなくて、Performさんの収益ラインを超えればレベニューシェアという利益の分配も取り決めもしておりますので、2100億円というのはいわゆるボトムのラインだというのをご理解いだければと思います」

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