--デジタルマーケティングについて
NTT鵜浦「これから大宮でやるのを一度取材していただければと思います。
例えば大宮の場合はスタジアムと駅との間に相当距離がありますが、その間のお店との間でどういったファンの送迎ができるかとか、こういったことを考えていますし、そういったなかで電子決済をどうするのかとか、またスタジアムの中でいろんな情報提供をやっていくとか、それから大宮で考えているのはこれからでありますけど、例えばバーチャルリアリティ(VR)という形で選手のPKを子供たちがまさしくリアルに体感できるようなその他の楽しみ方。
ゲームのない日も少し足を運んでもらえるようなデジタルマーケティングとか新しい素材の提供とか、それはPerformさんの映像をうまく使うとか、いろんなやり方があろうかと思っていますので、そういった形でファン層の拡大とかこういったことを深掘りしていきたいと考えています」
--なぜNTT?
Jリーグ村井「今回は本当に縁を感じています。
この放送交渉が全く具体化している前の段階で鵜浦様とお食事をさせていただく機会がありました。
その時に、Jリーグは年間1000万人くらい来場者があって様々な世代、性別、消費行動、観戦の志向、世に言うビッグデータみたいなものがものすごくあって、私がデジタル化を進めていきたいんだということを申し上げたところ、『村井さん、デジタル化した後のビッグデータというのはサッカー界に閉じて持っちゃダメだよ。とにかく世の中全部に無償で開放するくらいの思いがなければダメだよ』って言われたのが衝撃的で、そうだなと。
サッカーを通じて世の中に何ができるんだろうといつも考えてたんですけど、僕らはデータを世の中に開放することで様々なマーケティングができたり、地域の産業振興に役立てたり、流行や様々な発信ができたり、そんなことが役に立てるんだったらデータを開放したいというのを飲みながらお話しました。
その時は具体的なディールの話は何もない頃だったんですけど、もしこういうスマートスタジアムみたいなことができるんだったらご一緒したいなと思ったのを覚えています」