--利益はどのくらいありますか?

NTT鵜浦「NTT東日本とNTTドコモがスポンサーをしています大宮アルディージャのホームグラウンドでありますNACK5スタジアムで現在、高密度のWi-Fiを準備しそこで多様なサービスのトライアルをこの7月から開始し、第二弾、第三弾という形でいくつかのサービスの充実をやっていきたいと思います。

じゃあ他のスタジアムはどうするかということについては、日本の場合はスタジアムとクラブチームが別々のケースが、特にスタジアムの場合は行政が持っておられる場合が多いので、これは日本特有のスマートスタジアム化という取り組みが必要かとも思っています。

本件につきましては村井さんともいくつかの議論をしていますので、そういったなかで村井さんのところと私どもが協力して行政、ないしは関連のスタジアムの方に声をかけていくなかで、我々がやっている大宮のスマートスタジアム化をモデルとして取り組んでいくことで全国展開をやってまいりたいと考えているところであります。

これによるいくつかのメリットというのは、冒頭申し上げましたようにメインプレーヤーはある意味ではクラブチームであります。

私どもはそのサポーターとしての位置付けでありますので、ビジネスモデルが従来型の我々の通信のものとは違う取り組みになるということで、具体的な数値がどうなっていくかについては結果的にいろんなご説明差し上げたいと思っていますので、現時点ではご勘弁願いたいと思います」

Jリーグ村井「私の方からも一言補足をさせていただきます。Jリーグがクラブと連携して基本的には所有する行政側とコミュニケーションを進めていくなかで、折り合いがあればそこを進めていきます。

一方で私の今の実感値では、スタジアムというのは熊本の大地震の時も輸送物資、それからその避難所、様々な防災拠点としての機能がありました。そこでWi-Fi環境があるというのは東日本大震災の時にも非常に重要な要素となっていました。

そういう意味では地域社会に還元するという観点も含めて、いろいろな技術、場合によっては資金、いろんなことを我々が提供する形で行政に還元してまいりたいと考えています」

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