J1のサガン鳥栖は22日、モロッコ人FWムスタファ・エル・カビルを獲得したことを発表した。

今年からイタリア人のマッシモ・フィッカデンティ監督が指揮を執っている鳥栖。1stステージは15位という成績に終わったものの、2ndステージでは2勝2分の無敗で5位に付けている。

ただ、年間順位を見ると今のところ13位。特に気になるのが得点力だ。

FC東京を昨季年間4位に導いたフィッカデンティ監督のもと、21試合19失点と守備面で強みを見せている一方、総得点は失点数よりも寂しい17。これは現在年間最下位のアビスパ福岡が記録している14得点に次いで少ない数字だ。

2ndステージに入ってからは4試合で7ゴール。エース豊田陽平も3得点を挙げているが、J1残留に向けさらなる攻撃力アップを目指して獲得されたのがエル・カビルということになる。

エル・カビルは27歳のFW。モロッコ生まれだが両親がオランダからバケーションに訪れていた際に誕生したため、生まれて20日後には家族でアムステルダムへ戻ったという。

アヤックスやフェイエノールトなどの下部組織に所属した後、2008年にNECナイメーヘンでプロデビュー。ただ、2010年にスウェーデンのミェルビーへ加入してからはずっと国外でプレーしている。

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