リオ五輪の男子サッカー決勝、ブラジルはドイツとの激戦を制して悲願の初優勝を遂げた。

激闘を終えたブラジルの選手たちが一様に涙する姿は感動的ですらあった。そんななか、授賞式でその場にはいないある選手のユニフォームを身に着けていた選手たちがいた。

ネイマールも背番号1の緑のユニフォームに金メダルを架けていた。

彼らが掲げていたのは当初オーバーエイジで招集されていたGKフェルナンド・プラスのユニフォームだ。38歳のプラスは正GKとして起用される見込みだったが、直前の怪我により無念の離脱(登録抹消)となり本大会のピッチに立つことすらできなかった。

パウメイラスの同僚であるガブリエウ・ジェズスら若き選手たちはそんなプラスのユニフォームを身に着け、金メダルを受け取っていたのだ。『Globo』によれば、ジェズスはこう述べていたという。

ガブリエウ・ジェズス(ブラジル五輪代表FW)

「彼が離脱した時から考えていた。(あの時)僕はとても悲しかった。

これは彼にふさわしい最高の賛辞だよ」

ネイマールも「あなたもこれ(金メダル)の一部です」とツイートしており、皆が彼のことを忘れていなかったようだ。

仲間たちの粋な振る舞いについて、プラスは「みんなおめでとう、特に同じポジションであるウェヴェルトンとウイウソン!!!この名誉をありがとう!!」とお礼のメッセージを送っている。

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