トリスタン・ド

ベトナム系タイ人の父親とフランス人の母親を持つパリ生まれの右サイドバック。RCストラスブールの下部組織でキャリアを積み、SASエピナルやGFCアジャクシオで活躍。特にエピナルではクープ・ドゥ・フランスでリヨン戦に46分出場し、PK戦の末にジャイアントキリングを果たしている。祖父がベトナム人であることから、ベトナム代表とタイ代表とで壮絶な取り合いに発展した過去を持つ。タイ代表を選択してからは、すぐに右サイドバックのレギュラーに定着した。

ボールの扱いに長けており、ビルドアップやフィードの成功確率は高い。フランスで屈強なアフリカンと互角に渡り合った力強いフィジカルと1対1の強さを併せ持つ。171㎝の小柄であるが、身体能力を活かしたジャンプでハイボールを上手く処理する。強靭な肩を持っていることから、ロングスローも得意である。

ミカ・チュヌオンシー

U-17ウェールズ代表出場経験があり、ギャレス・ベイルやアーロン・ラムジーとチームメイトだった過去を持つ。父親がタイ人で母親がウェールズ人。名門カーディフ・シティのユース組織でキャリアを積み、2009年に父の祖国であるタイの強豪であるムアントン・ユナイテッドに移籍した。国籍変更し、今年に開催されたキングスカップのシリア戦でタイ代表デビューを飾った。試合はPK戦にもつれ込み、ラストキッカーとなったミカは冷静にゴールを揺らして勝利を決定づけた。

ウェールズ時代は守備的MFやサイドバックを担っていたが、タイではオールラウンダー型のセンターバックを務める。重戦車のようなドリブルで駆け上がり、前線にボールを供給するプレーが持ち味。足も速いため、素早いドリブラーにも難なく対処することが出来る。足下の上手さに加えて、たくましい肉体と優れた身体能力も備えているため弱点が見当たらない。

南ウェールズ大学を卒業しているインテリ選手でもある。

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