チャナティップ・ソンクラシン

「タイのメッシ」といわれる異名を持つ天才ドリブラー。2012AFFスズキカップ(東南アジア選手権)にて、MVPを史上最年少で獲得した。2013年には清水エスパルスに練習参加し、サガン鳥栖やガンバ大阪が獲得に興味を示したと噂される逸材である。

重心の低いドリブルとアジリティに秀でていて、ダブルタッチと鋭い切り返しで守備網を切り刻む。驚異的なキープ力と小柄ながら強靭なフィジカルも持ち合わせるため、バイタルへ侵入されれば厄介な状況に陥るだろう。以前は前目にポジショニングを取ってドリブルを仕掛けていたが、現在は状況を見て下がりつつゲームメイクをする器用さも身につけた。彼を自由にすればチャンスを多く作られるため、上手く抑えこむ必要がある。

ティーラシル・ダンダ

タイ屈指の点取り屋であると同時に、アフリカ人やブラジル人に当たり負けしない屈強なフィジカルを持っている。元サッカー選手の父親とタイ女子代表の妹(タニーカーン・ダンダ)がおり、サッカー家族で育ったサラブレッドでもある。

海外経験が豊富な選手であり、これまでマンチェスター・シティ、グラスホッパー・チューリッヒⅡ(リザーブ)、UDアルメリアでプレーした。特にUDアルメリアでは、コパ・デル・レイでレアル・ベティスにゴールを決める活躍を披露した。

攻撃ポジションであれば、サイドからトップを高い水準でプレーできる柔軟性が魅力である。181㎝の身長を活かしたポストプレー、ゴールへの嗅覚とシュートセンスにも優れた万能型ストライカー。小柄な選手が多いタイ代表にとって、前線で身体を張れるダンダは頼もしい存在だ。

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