アイシャ・ヨハンセン(シエラレオネ)
シエラレオネサッカー協会会長。
サッカーには男性の競技も、女性の競技もある。しかし、サッカー協会の重役という仕事はほぼ男性で占められている。現在世界で唯一の女性会長は、アフリカにいる。シエラレオネで会長を務めているアイシャ・ヨハンセンだ。
内戦で荒廃した国の子供を救うため、2004年にヨハンセンFCを設立。2013年の選挙では名選手モハメド・カロンが「シエラレオネに居住していない」として失格となり、無投票で当選。それから国のトップとして辣腕を振るっている。
なお、会長経験者としてはリディア・ンセケラ(ブルンジ元会長)、イゼッタ・ソンボ・ウェズリー(リベリア元会長)、ソニア・ビエン=アイム(タークス・カイコス諸島連盟元会長)らがいる。
メセレト・マンニ(エチオピア)
ディレ・ダワFC監督。
そして女性の権利がまだ認められていないと思われがちなアフリカでも、女性の監督は活躍を見せている。エチオピア・プレミアリーグで初となる女性監督が昨季生まれた。
かつてはバレーボールの選手として活躍したマンニ。本当はサッカーが好きだったが、社会はもはやタブーのように彼女を扱い、プレーすると両親から罰を受けるような環境だったという。それでも、彼女は黙って家を出て仲間とボールを蹴っていたとのこと。
女子サッカー選手として代表に入るという夢が叶わなかった彼女であるが、2014年に故郷のクラブであるディレ・ダワFCの監督に就任。2部で低迷していたチームを昇格に導き、疑問視していたファンや関係者を黙らせた。リーグで成功を収めた彼女の夢は、エチオピアの男子代表チームを率いることだという。