2. 印象的なエンブレム…なぜ先住民?

KAAヘントは非常に特徴的なエンブレムをしている。

KAA Gentさん(@kaagent)が投稿した写真 -

紋章のようなエンブレムが多いなか、ヘントのそれは先住民が横を向いたようなデザインをしている。世界には人が描かれたエンブレムは少なくないが、人のみが描かれているのはかなり珍しい(もちろんチーム名なども記されているが)。

では、なぜこのようなデザインになったのだろうか?その背景と大きく関係しているのが、20世紀初頭にこの街を訪れたある興行主だ。

男の名はバッファロー・ビル。アメリカの西部開拓時代に活躍した射撃の名手だ。

当時バッファロー・ビルはアメリカやヨーロッパで西部劇の興行を行っており、1913年にヘントを訪問。その中にアメリカの先住民が登場し、「インディアン」と呼ばれる彼らの姿をエンブレムに採用することにしたのだ。

そうした経緯があり、KAAヘントの愛称は"De Buffalo's"だ。これはもちろんバッファロー・ビル、そしてビルが連れてきたサーカス団が由来である。

ちなみに、エンブレムの下に書かれている「STAMNUMMER 7」は、ベルギーサッカー協会より与えられた認識番号である。

スタジアムではこんな光景も。