国際プロサッカー選手組合(FIFPro)は3日、南アフリカ・プレミアリーグのゴールデン・アローズに脅迫されたケニア代表FWクリフトン・ミヘソを支援する声明を発表した。
クリフトン・ミヘソは1993年生まれの23歳。ケニアリーグで活躍した後、一昨年はフィンランドのVPSでプレーした経験も持っているストライカーである。
昨年7月にはAFCレオパーズから南アフリカのゴールデン・アローズへ移籍しており、さらなる活躍が期待されていた。
ところが今年1月14日、彼に大きな事件が発生したという。
ゴールデン・アローズのオフィスに呼ばれた彼は、そこで「残りの6ヶ月間の給与を大部分放棄する」という契約書にサインを求められたという。その額は1ヶ月分にも満たないものだったとのこと。
その部屋には銃を持った2名の男性がおり、ミヘソはその書面にサインすることを強要されたという。この件は後に公となり、メディアも大きく報じた。
するとミヘソは再びクラブに呼ばれ、『そのような事件は起こらなかったと声明を出せ』と脅迫された。そのため彼は警察への苦情を取り下げることになったという。
最終的にミヘソはゴールデン・アローズを退団することを決めて帰国し、この件をFIFProに訴えることにした。
契約が残っているため、マーケットが終了した今では他のチームに移籍できない。現在は事実上フリーの状態でケニアに滞在しており、今後の去就は不明な状況となっているようだ。
南アフリカ選手組合(SAFPU)のトゥラガニョ・ガオシュベルウェ事務総長は以下のように声明を発表し、南アフリカサッカー協会が真剣に対策に乗り出すことを期待すると語った。
トゥラガニョ・ガオシュベルウェ
「南アフリカサッカー協会には、クリフトン・ミヘソに起こったことを真剣に受け止めて欲しいのだ。少年は脅迫されていた。彼は非常に怖い思いをした。ケニアに戻らなければ、自由に話すこともできなかったのだ」