ーでは昨シーズン終盤で出来たサッカーを今年も出来るのでしょうか?
「去年のものをそのままその形からスタートすると、もしかするとそれ以上のものが出来た可能性を消してしまうので、警戒もしています。
継続するものとそうでないものを見極める必要がある。そこが難しい。
去年家を半分作ったけれども、その家をそのまま作るとその家になる。でも作った家を壊すと、違うもっと良い家になるかも知れない。そんな考えです」
ーもし一言で今年のサッカーを表すとしたらどうなりますか?
「やはり3-1で勝つサッカーです。どういう3-1になるかは選手とともに作っていきます。勿論5-0で勝てるならそこを目指しますが、攻撃的にって事ですね。
プロスポーツというのは見る人が主人公で楽しんで貰いたいと思っていて、その使命はJ3でも田舎のクラブでも持つべきなのかなと。
僕にも選手もまだまだ上の人がいるけれど、それはプロの端くれとしての宿命で、プライド。苦しくても良い試合をしよう、見てる人を楽しませようという気持ちは大切。
だからと言ってそれが攻撃サッカーとイコールとは限らないけれど、僕はそれがイコールと思っている人間。それが守備的サッカーがイコールと思っているならばそれで良いんです。
観客が喜ぶサッカーが絶対に攻撃的サッカーだけかというとそうとは限らないので。でも僕はそう思うからチームで共有しようと考えています。沖縄の人の県民性が1-0で勝つサッカーが好きならそっちにシフトする事もアリだと思っています」