OMF:齋藤学(横浜F・マリノス)
海外移籍報道に揺れ、すったもんだの末の横浜F・マリノス残留。彼にかかるプレッシャーは相当なものであっただろうが、ミスターマリノス中村俊輔から託された背番号10は早くも齋藤学の色に染まりつつある。
2016シーズンは、Jリーグ最高峰の局面打開力に得点力が合わさり、大きな飛躍を果たしたが、今季はさらにアシスト力が目覚しい進化を遂げそうな印象だ。プレースタイルのベースは十八番である高速ドリブルにあるものの、間接視野で周囲の動きを追いつつ、マーカーを引き付けてから決定的なパスを繰り出したり、抜き切らずにクロスボールを供給するなど、プレーの幅は確実に広がっている。
2017シーズンの開幕戦、浦和レッズを指揮するミハイロ・ペトロヴィッチは「マリノスに負けたというより齋藤学に負けた」と舌を巻いたが、彼の才能は、これから先も敵将たちの頭痛の種となるだろう。
✔ #Jリーグ ゴール動画
🏆 明治安田J1 第1節
🆚 #横浜F・マリノス 3-2 #浦和レッズ
⚽ #前田直輝(90+2分)#齋藤学 のラストパスを左足で正確に打ち抜いて貴重な勝ち越し弾!https://t.co/Tsm42HsnSh pic.twitter.com/Md9bp8BwoR
— Jリーグ (@J_League) 2017年2月25日
OMF:武藤雄樹(浦和レッズ)
ペナルティエリアを主戦場としてきたプレーヤーをこのポジションで選出することに多少の違和感はあるが、浦和レッズのシャドーとして異彩を放つこの男を取上げないわけにはいかない。
今季も昨季に引き続き、元々の持ち味である裏への飛び出しやワンタッチでゴールネットを揺らす得点感覚はそのままに、積極的なチェイシングや絶妙なスペースメイクで、ゴールシーン以外でもチームに貢献。セカンドトップのポジションはすっかり板についたが、試合を重ねるごとにそのプレースタイルのバリエーションを広げており、まだまだ成長し続けている。
今季は最前線にラファエル・シルバが加入したため、引き立て役に回るような状況も決して少なくないが、その持ち味を失うことなく結果を残し続ければ、東アジアカップ以来となる日本代表への参加も見えてくるだろう。