鹿島アントラーズ、浦和レッズ、川崎フロンターレと、日本勢3チームがグループステージを首位で通過した今年のACL。

鹿島と川崎はそれぞれ最終節を勝利し逆転での首位通過となったが、最終節を首位で迎えた浦和は敵地でFCソウル(韓国)に0-1と敗れ、F組の2位に転落する可能性もあった。

しかし、同勝点の2位・上海上港(中国)もウェスタンシドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)に2-3で敗れたため、かろうじて首位で決勝トーナメント進出を果たしている。

もし2位に転落していた場合、ガンバ大阪が最下位に沈んだH組を圧倒的な強さで突破した江蘇蘇寧(中国)との対戦となっていただけに、浦和はウェスタンシドニーの思わぬ頑張りに救われた形だ。

しかも、この上港との一戦で獅子奮迅の働きぶりを見せたのはあの日本人選手だった!

前節、1-6と大敗した浦和戦でチーム唯一のゴールを決めたウェスタンシドニーMF楠神順平だ。

ウェスタンシドニーは開始20秒ほどで上港に先制点を許してしまうが、楠神は3分に同点弾をゲットすると、その3分後には逆転ゴールをアシストする。

ただ23分にPKを献上し、同点とされて以降はスコアが動かず、そのまま上港が逆転で首位通過するかに思われた。

しかし、終了間際の89分、DF背後に飛び出した楠神へ味方から絶妙のパスが届く。楠神は相手GKより一歩早くボールに触れると、ちょうどこれが浮き球のパスのようになった。

中央に詰めたジョシュア・ソティリオがこのボールを押し込み、それが決勝点に。浦和の土壇場での首位通過は、楠神の1ゴール2アシストの活躍によってもたらされたものだったというわけだ。

2014年に同大会を制したものの、今季は無冠で公式戦の全日程を終えたウェスタンシドニー。ただ昨夏、サガン鳥栖から加入した楠神はリーグ戦27試合3ゴール、ACL6試合2ゴールと一定の成績を残した。

特に国際舞台で存在感を示せたことは、今後、移籍交渉をする上で大きなアピールポイントになるだろう。彼が来季以降どこで、どのような働きをしてくれるのか楽しみだ。